鈴木是清

作品例

第50回53回富士フイルムフォトコンテスト

  • ネイチャーの部 銀賞 「とまり木」  選評・白籏 史朗
    これはカラスかヤマバト(実はトビ)だと思いますが、十数羽の鳥が、枝落とししててっぺんにしか残ってない木に止まっています。枯草と暗くどんよりしたガスが巻くバックに特徴的な形の木が一本ポツンとシルエットで描かれています。もの寂しい風景ですが独特の雰囲気を表現しています。ドラマチックな光景に出合い、独自のイメージで写真にした作者の力量に感心しました。

    (富士フイルムフォトコンテスト作品集から抜粋)

  • 自由写真の部 金賞  「盛夏と晩夏」 選評 小林 紀晴
    咲き誇る向日葵と枯れ果ててしまった向日葵とを対比させるように配した場面ですが、向日葵以外にも蝶々やテントウ虫、さらに遠景には汽車と、いくつもの要素が混じり合っています。写真というものは本来、複数の要素が入ると破綻してしまうケースに陥りがちですが、この作品ではそれぞれの要素を奥行きの差別化を図ることで上手くバランスをとりながら構成していると思います。各要素の持ち味を発揮し、長く見ていても飽きのこない面白さがこの作品にはあります。一度見ただけではわからない、見るごとに深まっていく、そこが魅力なのです。


    (富士フイルムフォトコンテスト作品集から抜粋)


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